久々に靴を履こうと思って玄関の下駄箱から靴を出したらカビ臭いにおいがした。とか、押入れにしまっておいた靴を久々に出してみたらカビ臭かったなんて経験はあるでしょうか。
そんな時に慌てて洗濯機に入れて洗ったけど臭いが全然取れなかった。とか洗剤をつけて洗ったのに全然取れなかった。
という人が多くいますが、カビは正しい洗い方をしなくてはカビを取り除くことができません。また、靴の素材によっても洗い方は異なってきますので、素材に合った洗い方をしていきます。
洗い方を紹介する前に発生する原因を知り、再発しないようにすることも大事です。
この記事に書かれていること
靴がカビてしまう原因とは
靴の中は密閉されていますので、足の体温と汗で湿気がこもってしまいます。足から出た汗は靴下に吸収して足の体温で暖められ靴下は靴の中で蒸れて汗が気化し靴に付着してしまいます。このように靴に付着した水分は靴表面の皮やレザー素材でガードされて靴内から排出されることなく、靴内で停滞してしまいます。
このまま、密閉された下駄箱などに入れてしまうと、汗の水分からカビになり、それが繁殖してカビ臭い靴になってしまうのです。このように、靴は乾燥させてから下駄箱に入れる習慣をつけ、定期的に手入れをしなくてはカビが発生してしまいます。
カビが発生しやすい条件
- 湿度 : 70%以上
- 温度 : 25℃前後
このような環境下で湿気のある靴を保管し、これにカビの栄養と酸素が加わってしまうと、直ぐにカビが生えてきますので、できるだけ乾燥した環境で保管するようにしてください。特に梅雨の時期なんかはどこも湿度が高くなり注意が必要です。
靴(スニーカー)のカビを取り除くには
靴のカビを取り除くには、重曹を使用することが効果的です。
重曹はキッチン周りの清掃などのも使用されますので、洗濯・洗剤コーナーなどで購入することができます。なかなか見つけられない人はネットでも簡単に購入できますのでネットで購入しましょう。
重曹には食品用と清掃用とありますが、どちらも効果的には然程差はありません。どちらの重曹でも良いので準備します。
重曹は弱アルカリ性なのでカビの栄養となっている皮脂に含まれているタンパク質を分解させることができます。また、カビそのものの繁殖を抑制させます。
重曹以外で準備するものは
靴の掃除用具
- 重曹
- 酢
- バケツ
- 水
- 歯ブラシ
靴(スニーカー)を洗う時は、予め靴裏などの砂利や泥を水で洗い流して、ある程度キレイにしておきます。
スニーカーを洗う手順
スニーカーのカビ臭さを取り除くには下記の容量でキレイにしていきます。
- バケツにスニーカーが全部浸かるくらい42℃前後のお湯を入れます。
- 重曹を50g程度を入れます。
- そこにスニーカーを入れて2時間浸け置きします。
- 歯ブラシで汚れをこすり取ります。
- 水でスニーカーをキレイに洗い流します。
- バケツ内の重曹入りお湯を捨てます。
- 再びバケツにお湯42℃前後で溜めます。
- 酢を200cc程度入れます。
- 再びスニーカーを入れて2時間浸け置きしおます。
- 時間をできるだけかけずに乾燥させます。
バケツはスニーカーが入る大きさのバケツ、または、それ同等の容器を準備して、42℃のお湯(風呂のお湯くらいの温度)を入れ、そこに重曹を50g入れてかき混ぜます。その中にスニーカーを入れて2時間放置しておきます。これにより、重曹の弱アルカリ性によって靴内のタンパク質を分解させてカビも取り除いてくれます。
重曹では取り切れない頑固な汚れは歯ブラシで磨き取ります。その後、汚れと重曹を水でキレイにすすぎ流します。
バケツ内の重曹入りのお湯を捨てて、再び42℃程度のお湯をバケツに入れます。その中に酢を200cc入れて混ぜ合わせます。再度、スニーカーをバケツに入れて2時間放置しておきます。酸性の酢は汚れをキレイに落とし白いスニーカーなら真っ白くしてくれる効果があります。
最後に、スニーカーの水をしっかりと切り、外で天日干しするか、室内であれば扇風機などで風通しをよくしてできるだけ時間をかけないように乾燥させます。余り時間をかけすぎると再びカビが生えてくる原因になります。
これで、スニーカーの汚れと臭いがしっかりと無くなりますので、キレイに洗いましょう。重曹と酢を混ぜ合わせると中性になり汚れを落とす効果が弱まりますので、ひとつずつ作業するようにしてください。
革靴のカビを取り除くには
革靴やブーツなどの革製品のカビを取り除く方法を紹介します.
革靴を洗う場合は、革靴専用のシャンプーが売っていますので、下手にエタノールや漂白剤を使用して変色したり皮が傷んでしまわないようにしましょう。
革靴のカビを取る順序
- 革専用のシャンプーで洗う
- クリナーでケアする
このような順序でカビとイヤな臭いを取り除いていきます。
レザーシャンプーで洗う
レザーシャンプーは革専用のシャンプーでレザー(合皮)にも使用することができます。革専用なので革を傷めずに汚れだけを取り除いてくれますので、効果な革靴を洗う場合はレザーシャンプーを使用した方が安全にキレイにすることができます。
洗い方は、バケツに水を入れて革靴を全体を濡らします。付属のスポンジにレザーシャンプーを5ccつけて泡立たせて軽く擦るだけで汚れやカビがみるみるうちに取り除けます。
レザーシャンプーで洗い終わったら、水でよくすすぎシャンプーを洗い流します。
革を水に浸けたらダメみたいな事を言っている人が時々いますが、革は水につけても何ともありません。水につけてダメなら雨の日に革靴なんて履けませんよね?
洗い流したあとはしっかりと水を切ります。そして、新聞紙などを靴の中に詰め込み靴内の水分を新聞紙に染み込ませて取ります。
革靴は日の当たらない風通しの良いところで干すようにしましょう。間違ってもドライヤーで乾かすなんてしないでください。革は熱に弱いので傷んでしまいます。
1日で靴内に詰めた新聞紙が水を吸いますので、1日ごと新聞紙を詰め替えるようにしてください。3日ほど干しておけば、しっかりと乾きます。
カビ取りクリーナーでケアする
次にカビ取りクリーナーでキレイにしていきます。
カビ取りクリーナーは揮発性が高いので換気の良いところで作業するようにしましょう。ゴム手袋やビニール手袋など肌を保護して作業するようにしてください。
レザーシャンプーでカビを取り除かれていますが、カビが残っている場合は、乾いた布にクリーナーをつけて擦りおとして下さい。あとは、全体にまんべんなく塗ることでカビが生えるのを防いでくれます。このようにケアすることで、革靴のカビの再発防止になりますのでしっかりとケアしましょう。
カビが発生しないための保管方法
いくらキレイに洗っても、その後の保管状況が悪いと再びカビは発生してしまいます。正しい保管方法を知り、カビの再発をさせないためにはどのように保管すれば良いのでしょう。
- 濡れた靴をそのまま下駄箱に入れない
- 新聞紙をくつの中に詰めて保管する
- 下駄箱に靴を入れすぎない
- 除湿剤を入れる
下駄箱に保管する時はこのように下駄箱内の湿度を上げないようにするのがポイントです。
雨や脱いで直ぐの靴は湿気がついています。そのまま下駄箱に入れてしまうとカビが発生する原因になりますので乾燥させてから下駄箱にしまうようにして下さい。
参照靴乾燥機人気おすすめランキング|買って良かったシューズドライヤー8選
下駄箱内は自然に湿気って靴にカビが生えてきます。そんな湿気を新聞紙が吸い込んでくれます。靴の中には新聞紙をクシャクシャにして詰め込むことで湿気を吸い込んでくれますのでしっかりと詰めて保管しましょう。
除湿剤を下駄箱内に入れると湿気を取り除き、常に乾燥した状態を維持することができますのでカビが発生しません。
このように下駄箱内の保管に気をつけることでカビの発生を防止することができます。せっかくのお気に入りの靴がカビて使えなくなってはもともこもありません。しっかりとケアして長持ちさせるようにしましょう。
靴のカビ臭いにおいまとめ
靴がカビ臭い場合は、正しい洗い方で洗わなくてはなかなか臭いが取れません。
靴の洗い方は、靴の素材によっても異なります。素材に合った洗い方をすることでしっかりとカビが無くなり清潔に維持することができます。
しかし、せっかくキレイに洗っても、その後の保管状態が悪いと再びカビが発生してしまいますので、保管方法にもしっかりと気をつかい正しい保管方法でカビを発生させないようにしていかなければなりません。
せっかくのお気に入りの靴がカビによって履けなくなっては悲しいばかりか、数万円出した買ったくつが台無しになってしまいます。しっかりとケアすることで、長持ちしてずっと履いていられますので面倒くさがらずにしっかりとケアしましょう。