枕が臭い!なんて言われた経験はないでしょうか。
枕は毎日使用しているので、自分で枕の臭いがどのような臭いを発しているか気が付きにくく、同じ遺伝子を持った子供であれば敏感に臭いに反応してお父さんの枕臭い!なんて言われて少し凹むこともあるかと思います。
そんな枕の臭いがなくなるようにするにはどのようにしていけば良いのか、先ずは臭いの原因について知っておきましょう。
この記事に書かれていること
枕はどうして臭くなるのか
当たり前の話しになってしまいますが、枕は頭に敷くものです。つまり、あなたの頭の臭いが原因となります。寝ている時は汗をペットボトル1本分(500ml)出ると言われており、頭皮から出る汗はその一部になりますが、いわゆる汗臭とそれ以外にはミドル脂臭や加齢臭などが臭いの原因になっています。
頭皮からの汗臭
頭には多くの汗腺があり汗が出やすくなっています。汗自体は水なので臭いはしませんが。髪の毛の毛穴から皮脂と汗とが雑菌により分解されることで悪臭になり枕に臭いが付いてしまいます。
ミドル脂臭による臭い
ミドル脂臭とは、30代半ばから50代半ばまで出る臭いで、汗の中の乳酸が皮膚常在菌(ブドウ球菌)によって分解されることでジアセチルという物質になります。このジアセチルと中鎖脂肪酸(皮脂臭)が混ざり合うことでミドル脂臭になり、使い古した油のような独特なイヤな臭いが出てきます。ミドル脂臭は後頭部・頭頂部・うなじなどから出て、ちょうど枕に当たる部分になっています。
加齢臭による臭い
加齢臭はミドル脂臭が終わる50代半ばあたりから出てくる臭いで、皮脂腺の中のパルミトオレイン酸という脂肪酸と過酸化脂質が結びつくことによってノネナールという物質になり、これが加齢臭になります。これ以外にも皮膚常在菌が皮脂を分解することによってノネナールは発生し枯草のような臭いとか古本の臭いと例えられる場合があります。
このように年齢とともに臭いに変化が表れ、呼び方が年齢により異なりますが頭皮からの汗と細菌によって臭いが発生し、それが枕に移ることで枕が臭くなってしまうのです。
枕の臭いを取る
先ずは臭くなった枕の臭いを取り除きましょう。臭いを取るのは買い換えるか洗濯するかしかありませんが、頻繁に買い換えることは出来ませんので、洗って臭いをおとしましょう。
枕にも洗えるものと洗えないものとがありますので材質のチェックをしておきましょう。
洗える素材
- パイプ
- ビーズ(洗えないものもある)
- コルマ・ミニボール
- ポリエステルわた(洗えないものもある)
洗えない素材
- そばがら
- 低反発ウレタン
- 羽根
- ビーズ(洗えるものもある)
- スノー低反発
- 低反発ウレタン
- ポリエステルわた(洗えるものもある)
洗濯の手順
- 枕カバーから枕を取り出し、枕についている洗濯表示タグを確認して洗濯機で洗えるかどうかを確認します。
- 洗濯機で洗えるものは枕を洗濯ネットに入れて洗濯機に入れます。
- 臭いが強い場合は市販の洗濯洗剤ではなかなか臭いが落ちませんので、臭いを抑える洗剤を使用して洗うようにしましょう。
- 洗濯機のコースは、布団モードや手洗いモードなどの弱水流で洗えるモードを選び洗います。
洗濯機を使用できない素材の場合は手洗いします。
- 浴槽や洗面器など、枕がスッポリ入る大きさのところに水を溜めて、洗剤を使用して全体をもみ洗いしていきます。
- 洗い終えたら、数回水を変えて洗剤がなくなるまでよくすすぎます。
- 両手で水分を出すように押し付けて水を切り脱水していきます。
洗い終えたら枕が変形していますので、叩くように中の素材が均一になるように均していきます。
天日干しでしっかりと乾燥
枕を均一に均し終えたら外で天日干しします。
物干しネットなどがあれば型崩れなく干すことが出来ますので便利です。枕には水分がギッシリ入っていますので、しっかりと乾かさないとカビや雑菌の繁殖に成りかねませんのでしっかりと乾燥させるようにしましょう。また、洗えない枕も干すことで臭いを軽減させることができすが、完全には落ちませんのでクリーニングに出すようにしましょう。
枕に臭いが移らないようにする
枕は毎日毎日洗ってられませんので、枕に臭いが移らないようにします。
枕に臭いが移らなくするには、バスタオルなどを数回折りたたみ枕の上に乗せます。こうすることで、臭いはバスタオルに移りバスタオルを毎日交換していけば枕を清潔に保つことができます。
枕を洗うよりはバスタオルを洗う方が手間になりませんので、枕を洗ったあとはバスタオルを乗せて使用するようにしましょう。
臭いを出さないようにする
枕をいくら洗っても、臭いの元を絶たないといつまでも繰り返し洗っていなければなりません。しかし、汗が原因なので完全に臭いを無くすことはできませんが軽減させることはできます。
寝る前に風呂に入り頭を洗う
朝シャワーを浴びる人も多いかと思いますが、風呂は夜に入り頭や首元をキレイに洗いましょう。朝シャワーを浴びると一番汚れている体で布団に入り枕を使用することになります。そうすると臭いが移る原因にもなりますので、キレイな体で枕を使用する習慣をつけましょう。
シャンプーを変える
シャンプーを変えることで臭いを抑えることもできます。頭皮の消臭効果の強いシャンプーを使用することで頭皮からの臭いはかなり軽減されますのでシャンプーを変えてみてはいかがでしょう。
どれだけシャンプーを良くしていても洗い方を間違えてしまうと、効果も薄れてしまいます。正しい洗い方で臭いが出ないようにしっかりとゆすいでください。
枕の臭いまとめ
枕は毎日使用していますので、本人は臭いに気がついていない場合がほとんどです。誰かに指摘されなくては気が付きにくく、毎日肌に触れているのに、洗濯はほとんど行われていません。毎日同じ下着を着ているのと同じ状況なので、臭いがしていても当然のことです。
しかし、そんな臭い枕で寝ていてはせっかく風呂でシャンプーでキレイに頭を洗っても臭いが移り洗った意味がなくなってしまいます。先ずは枕をキレイに洗い清潔にして、予防としてバスタオルを乗せて頭皮の臭いが枕に移らないようにしましょう。
それから、シャンプーを消臭効果の強いものを使用して正しく洗うことで臭いを抑えることができます。
清潔な枕で気分良く眠れる環境を作り、誰にも臭いと言わせない枕にしておきましょう。