30代を超えると体がたるんできます。そして、会社から帰ってくるなり腕立てや腹筋に時間を費やしてしまいます。どうせならとタンパク質を多い食事にして筋肉が付きやすいようにしているのではないでしょうか?しかし
タンパク質の摂りすぎは要注意です!
タンパク質が体に吸収されない場合、腸にそのまま送られ、腸内の悪玉菌のエサになり体臭が臭ってきてしまうのです。更に筋力をつけるためにプロテインを飲んでいるとタンパク質が過剰摂取されオナラが臭かったり、便がいつもより臭うという経験があると思います。
ガリガリのあなたが筋肉を付けるためには一度太らないと筋肉がつきにくいので暴飲暴食になり、更にタンパク質が過剰になりがちで体臭に大きく影響を及ぼしてしまいます。
この記事に書かれていること
必要なタンパク質の量
タンパク質は筋肉を作る時には必要な成分でタンパク質が不足してしまうと病気になりやすくなったり体調に影響を及ぼしてしまいます。だからといってタンパク質は多く摂れば良いものでもなく、成人男性で50gから60gが1日あたりの必要量になっています。
普通に生活をしている場合は体重☓0.8gで考えると丁度よい量になりますが、筋トレをしているあなたは体重☓1.5gから2gの摂取量が必要になってきます。このことから筋トレをしている場合に必要なタンパク質の量は75gから120gの間で摂取するようにしましょう。
それでは、75gから120gはどんな食品から摂れば良いのかを具体的に見てみましょう。
- 鶏のささみ【100g】: 23g
- ゆで卵(L)1個【70g】: 9.0g
- 納豆1パック【50g】: 3.3g
- プロセスチーズ【20g】: 4.4g
- 鶏むね肉【100g】: 23g
- マグロ刺身【100g】: 23g
これ全部で85.7gなので、これが1日に摂る量になります。ですので1日3食の場合は1回でこの1/3摂れば良いだけなのでそれ程多い量ではありません。ですので、タンパク質を意識しすぎた食事を摂ってしまいますとタンパク質の過剰摂取になりがちになってしまいます。
タンパク質の過剰摂取による影響
タンパク質を摂りすぎると体にさまざまな症状が出てきます。タンパク質をたくさん摂ったらたくさん筋肉ができる訳ではありませんのでそこは勘違いしないようにしましょう。
筋肉ではなく脂肪がつく
いくら筋トレをしていても消費カロリー以上のカロリーを摂取してしまうと脂肪がついてしまい肥満体型になってしまいます。タンパク質を摂る時にはカロリーは控えめにしてタンパク質を多く摂るということを意識することが重要です。そのためには脂肪分の少ない食材を選ぶようにしてカロリーを抑えます。
内蔵に無理がかかる
体に摂取したタンパク質は体内で消化されます。そして、血液や筋肉に必要な分は体に吸収されていきますが、過剰に摂取すると体に必要な分以外は脂肪となって体につくか、アンモニアや尿素になって体外へと排出されてしまいます。タンパク質は体に必要な分摂取すればしっかりと筋肉になっていき、たくさん摂ったからといって沢山筋肉ができる訳ではありません。
過剰に摂取したタンパク質は肝臓や腎臓によって窒素になり尿と一緒に体外に排出されます。この処理をする時に肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。
筋肉を多くつけたいからといってタンパク質を多く摂っても全く意味がなく逆に内蔵に余計な負担をかけてしまいますので、必要量摂るように注意しながら食事を摂りましょう。
腸内のバランスが崩れる
タンパク質を過剰に摂取すると体で吸収しきれなかったタンパク質が腸内まで送られます。タンパク質は悪玉菌のエサとなり悪玉菌が増殖してしまい体内から悪臭が出てしまいます。
焼き肉を食べた後にオナラが臭かったり、便が臭かったりした経験があると思いますが、あれは肉を食べたから臭いのではなく、タンパク質を摂りすぎたことで腸内の悪玉菌が増えたことで臭くなっているのです。
このようにタンパク質の摂りすぎで腸内環境が乱れ悪玉菌が増えて体内から悪臭が出てきてしまいます。
腸内環境を整える食材を選ぶ
筋トレをしているとどうしてもタンパク質を意識した食事になりがちで、タンパク質の過剰摂取になってしまいます。そんな場合でもタンパク質と一緒に腸内環境を整える食材を摂取することで、悪玉菌の増殖を抑えて体臭のイヤな臭いを抑えることができます。
腸内環境を整える成分
- 食物繊維
- オリゴ糖
- 乳酸菌
- グルタミン
これらの成分が含まれる食材を一緒に摂取することで腸内環境の乱れを抑えてくれます。
食物繊維
食物繊維には水溶性食物繊維と非水溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維
水溶性食物繊維には「ペクチン」「ヘミセルロース」「ガム質」の成分が含まれ、これらの成分は小腸での栄養素の消化吸収を抑えて遅らせ、有害物質を吸着して体外へと運ぶ効果があります。
ペクチンはりんごやみかんなどの果物類や芋類、キャベツや大根などの野菜類に含まれています。ヘミセルロースにはこんぶやわかめの海藻類、ガム類には大豆やカラス麦などと海藻類も含まれています。
非水溶性食物繊維
非水溶性食物繊維には「セルロース」「ヘミセルロース」「リグニン」の成分が含まれ、これらの成分は腸の蠕動運動を活発にさせて、消化管内で水分を抱え込んで容積を増加させて便の排泄を促す効果があります。
セルロースは大豆やごぼう、小麦ふすま、穀類に含まれ、ヘミセルロースは小麦ふすま、大豆、穀類、野菜類に含まれ、リグニンは小麦ふすま、穀類、完熟野菜類などに含まれています。
オリゴ糖
オリゴ糖は主に6種類ありますが、整腸効果のあるオリゴ糖は「ガラクトオリゴ糖」「フラクトオリゴ糖」「大豆オリゴ糖」の3種類になります。
ガラクトオリゴ糖は整腸作用のあるビフィズス菌を増加させる効果があり、牛乳や母乳などに含まれています。フラクトオリゴ糖は腸を調整しミネラルの吸収を助ける効果があり、アスパラガスや玉ねぎ、ごぼうなどに含まれます。大豆オリゴ糖は腸の働きを活発にする効果があり、大豆や大豆製品に多く含まれています。
乳酸菌
乳酸菌は発酵食品などに含まれ腸内の善玉菌を増やす効果や悪玉菌を抑制する効果があります。乳酸菌には動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の2種類があり、動物性乳酸菌は主にヨーグルトやチーズに含まれ、植物性乳酸菌はみそや漬物、キムチなどに含まれています。
グルタミン
グルタミンはタンパク質を分解するL-アミノ酸の一種で、筋肉を修復する時に必要なエネルギーになります。ですので筋トレをしている人にとっては必須の成分で、グルタミン酸が不足してしまうと腸内に細菌やウイルスなどが感染しやすくなってしまい病菌の原因になります。
グルタミンを多く含む食材は大豆や小麦粉、肉や魚、卵やチーズなどに含まれていますが、グルタミンは熱や水に弱く酸性の食品と合わせても成分が壊れてしまいます。このように食品から摂取するのが難しく、サプリメントから摂取するのが効果的です。
タンパク質を摂りすぎないようにするには
筋肉を作るうえでタンパク質は重要ですが、余り意識しすぎた食事にしてしまうとタンパク質を過剰に摂取してしまいますので、食事は余り意識せずに食事で不足する部分をプロテインで補給するというのが過剰摂取しなくなる方法です。
食事をタンパク質が高いものを摂ってしまうと食事量で直ぐに必要量を超えてしまいます。食事の量が多い人はプロテインを飲まなくても必要なタンパク質は摂取できますのでプロテインは食事量で調整しましょう。
タンパク質の摂りすぎによる体臭のまとめ
筋肉をつけようとタンパク質をたくさん摂取しがちですが、タンパク質を沢山とっても筋肉が大きくなるわけではありません。タンパク質は体に必要な量を摂り、それ以上の摂取は腸内環境を乱してしまい、それにより、腸内の悪玉菌が増えてしまい腸から悪臭が出て汗と一緒に体外に排出されてしまいます。
それにより、体臭がイヤな臭いになり全身が臭うばかりか、腸の悪臭が口からも出てきて口臭まで臭ってしまいます。
それらを防ぐためには、食事に注意をして食物繊維・オリゴ糖・乳酸菌・グルタミンが含まれている食材を食べることで腸内環境を整えるようにしましょう。
こうすることで、体臭が臭わないまま筋肉をつけられます。
タンパク質を体に丁度よい量を摂取して皆が憧れるような筋肉を手に入れましょう。