最近お茶に体臭の効果があると話題になっています。
体臭と言っても色んな部位があり、脇・足・加齢臭など体の部位によってことなります。臭いはデリケートな悩みなので他の人に相談しにくく、一人で考え込んでいる方も多くいます。
そんな体臭の悩みがお茶で効果が出るのであれば試してみたいものです。
今まで、体をしっかりと洗ったり、頭を入念にシャンプーしてみたりと色々と試してみたけど、いまいち臭いが改善されない場合は試してみる価値はありそうです。
そんな、お茶による体臭改善について見ていきたいと思います。
この記事に書かれていること
お茶で体臭が改善されるわけ
お茶を飲むだけで体臭が改善されるのは、お茶には「カテキン」が含まれているからです。
消臭石鹸や消臭デオドラント剤には、必ずと言って良いほど成分に「カテキン」が含まれていることはご存知でしょうか。カテキンには昔から消臭効果があるとして知られ、飲み終えた茶殻を利用して消臭剤などに使用されていました。
カテキンは臭いを中和させる
カテキンは臭い成分と科学的に結合され、臭いを中和させることでイヤな臭いを消臭する作用があります。臭いを元から絶ちますので、芳香剤のように他の臭いでイヤな臭いをかき消すのではなく、イヤな臭いを根本からなくしてくれる消臭作用があります。
カテキンには抗酸化作用がある
カテキンには酸化を防ぐ抗酸化作用の働きがあります。体内から出される皮脂は酸化することによって皮膚常在菌が分解され臭いの元になります。このように、抗酸化作用によって皮脂の酸化を予防し臭いを出しにくくする効果があります。
カテキンには殺菌効果がある
体臭の臭いの元は雑菌によるものです。雑菌が皮脂や角質を分解することで臭いが発生しますが、この菌自体をやっつける殺菌効果がありますので臭いがでなくなります。
このようにお茶には、臭いを抑える「カテキン」という成分が含まれていますので、体臭を無くすのに効果的なのです。これ以外にもコレステロールの抑制、虫歯予防、ダイエット効果、整腸作用、血糖・血圧上昇抑制、抗癌などの様々な効果がるとして体に欠かせない成分になっています。
そもそもカテキンって何?
いきなりカテキンの話しから入りましたが、そもそもカテキンが何なのか分からない方も居るかと思います。
お茶の中には70種類ものポリフェノールが含まれています。その中でも最も多く含まれているのがカテキン類で飲んだ時に苦味や渋みを感じるのもカテキンによるものです。
ポリフェノールは光合成でできる植物の色素や苦味成分を総称したものがポリフェノールです。このポリフェノールが活性酸素を除去する抗酸化作用があるのです。
カテキンは大きく分けるとガレート型と遊離型の2つの種類に分類され、それぞれ2つの種類がありますので全部で4種類に分けられます。
■ガレート型カテキン
エピガロカテキンガレート(EGCG) / エピカテキンガレート(ECG)
■遊離型カテキン
エピガロカテキン(EGC) / ピカテキン(EC)
このように分類されていて、抗菌作用の効果は、EGCG>EGC>ECG>ECの順になり、EGCGの抗酸化作用はビタミンEの10倍とも言われています。
カテキンが多く含まれているお茶は?
カテキンはお茶の種類によって含有量が異なってきます。同じ種類でも商品によってカテキンの含有量が異なりますので一概に言い切れない部分はありますが、一般的にはこのような含有率になっています。
- 煎茶:12%
- 番茶:10%
- 玉露:9%
- 烏龍茶:7%
- 紅茶:2%
このような含有率になります。カテキンが多い方が効果も期待できますので、煎茶や番茶を選ぶようにすると良いでしょう。
煎茶
煎茶は緑茶の一種で、最も多く出回っている緑茶が煎茶です。緑茶と言って飲んでいるお茶はほぼ煎茶と思ってもらって構いません。煎茶は露天茶園で栽培されて太陽の光を十分に浴びて育ちますので、お茶の渋みでもあるカテキン成分が存分に含まれています。旨味成分であるテアニンと渋みのあるカテキンが上手く調和しさわやかな味わいなのが煎茶になります。
番茶
番茶とは、北海道や東北地方では「ほうじ茶」と言われているお茶で、10月前後に収穫される秋冬番茶が番茶になります。番茶にはカテキンが豊富でカフェインが少なく、10月に収穫される4番茶は日光に当たり続けるため、テアニンがカテキンに変わる量が豊富になります。
玉露
玉露は2・3週間ほど日光に当てずに収穫される緑茶で、日光を遮ることで葉緑素が増し鮮やかな緑色になります。収穫は手摘みで手間がかかることで高級茶として扱われる場合が多いです。日光に当てずに栽培するので光合成しないのでテアニンを多く含みますが、カテキンの量はそれほど増えません。
烏龍茶
茶葉を煮出して作られるのでエネルギーやカロリーがゼロになります。半発酵して作られるのでビタミンやカテキンが飛びんでほとんど入っていません。ただし、発酵の段階で重合ポリフェノール(OTPP)ができて、カテキン同様の抗酸化作用の成分が含まれています。
紅茶
紅茶にも種類がありますが、ミルクティーはタンパク質と結びつき体内に摂取できなくなります。紅茶でカテキンを取る場合はストレートティかレモンティにしましょう。
腸内環境が乱れると体臭がキツくなる
腸内環境が乱れると、体臭や口臭の原因にもなります。お茶のカテキンは人体の悪玉菌を殺菌しますが、ビフィズス菌などの善玉菌を増殖させる効果があることが分かっています。また、菌以外にもウイルスに対しても効果があります。
腸内環境が悪くなると、便秘の原因になり溜まった便からガスが発せられそのガスにより、心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなるということが分かってきています。便秘の方は便秘でない人と比べ、心筋梗塞や脳梗塞で死亡しているのが2倍という結果も出ています。
便秘になると腸内に便が長期間溜まることで腐敗・発酵が進み、悪玉菌によって臭いが増加します。それにより、悪玉菌が増加し体臭をキツくしてしまいます。また、悪玉菌から出された臭いの物質は血液によって全身に送られ、汗や皮脂と一緒に体外へと排出され体臭がキツくなるのです。
コンビニのお茶でも効果がでるの
コンビニのペットボトルのお茶でもカテキンを摂取することは可能です。しかし、急須に入れて飲むお茶と比較すると効果は少なく、カテキン含有量は1/5程少ないとというデータがあります。
味もさっぱりしていて飲みやすいということでは良いのですが、腸内環境を整えようとしているのであれば、トクホのお茶を購入すると効果的です。
トクホとは特定保健用食品のことで、有効性や安全性など科学的根拠を元に国の審査に合格して許可されたものです。つまり、効果が立証された商品になります。トクホのお茶を選ぶことで、整腸効果を促し体臭予防にも繋がります。
お茶による体臭予防まとめ
体臭を改善するにはお茶が効果的です。お茶にはカテキンが含まれていて、カテキンには抗酸化作用・殺菌作用・中和作用があり臭いの元となる皮脂の酸化を抑制してくれます。また、カテキンによって腸内環境も良くなり、便秘の解消をすることで腸内からの悪臭がなくなり、体臭を抑える効果があります。
お茶は何でも良いわけではなく、効果が確認されたトクホの商品を選ぶことでより効果的な体臭予防に繋がります。普段飲んでいるお茶を、トクホのお茶にするだけですので難しいことなく体臭改善を図ることが可能なので、試してみると良いでしょう。
体臭がなくなれば、余計な心配がひとつ減り、制汗剤も使用しなくても良い体になるかもしれません。
先ずは、手軽にできるお茶から始めましょう。