便秘が口臭に影響する?女性に多い便秘の原因と解消方法

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便秘で口臭が臭う

お通じが悪くて週に数回しか便が出ないなんてことになっていませんか。

いわゆる便秘の症状ですが、これは腸内に長時間便が溜まってしまう状況であり、医学的には72時間以内に便が出ない状態を便秘といいます。

便秘になると腸の中で便が有害物質を発生させてしまい、その有害物質は血液を循環して全身にめぐり、肺として口臭になったり、汗になって体臭のにおいを出す原因になってしまいます。

便秘は男性と女性とで比較すると、女性の方が便秘になりやすく悩んでいる人も多くいます。

なぜ女性に便秘が多いのか

なぜ女性に便秘が多いのか女性は男性に比べると便秘になっている人が多く見受けられます。これにはさまざまな要因がありますが主に4つのの原因が考えられます。

  • 女性ホルモンの影響
  • 筋力不足
  • ダイエットによる影響
  • 水分不足

これらの原因によって便秘になる確率が高くなります。女性は男性と体の構造が違うために便秘になりやすい傾向があり、今挙げた4つの項目の詳細について見ていきます。

女性ホルモンによる影響

女性ホルモンには、生理が終わってから排卵までに分泌される卵胞ホルモン排卵後から生理までに分泌される黄体ホルモンとの2種類のホルモンが分泌されています。このうち黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれ、このホルモンは水分や塩分を体内に溜め込む働きがあり、便の水分が減少して便が固くなってしまうことで排便しにくい状態になります。また、妊娠した時に流産のリスクから赤ちゃんを守るために子宮を動かさないようにする働きがあります。この時に子宮だけではなく排便を促す腸のぜん動運動までをも抑えらてしまいますので便秘になってしまいます。

筋力不足による影響

腹筋は排便時に腹圧を高めて便を押し出す力を生み出す筋肉になり、腹筋の中には大腸をとりまく平滑筋によってぜん動運動をさせています。これにより腹筋の筋力が低下してしまうと腸のぜん動運動が鈍くなってしまい便を送りだす力が弱まってしまいます。また、腸は筋肉によって支えられていますので筋力が低下することで腸が支えられなくなり腸の形が崩れ、うまく便を運んでくれなくなってしまうことで便秘になってしまいます。

ダイエットによる影響

ダイエットをすると食事制限をしてしまいます。便は大腸で一定量溜まると便意を感じ神経を通じて脳に伝えられることでお尻の筋肉が緩みトイレに行きたくなります。食事量を制限することで、大腸に溜まる便の量が減りますので、便が出る周期が長くなってしまうのは自然なことですが、大腸に溜まる時間が長くなってしまうと便の水分が抜けていき便が硬くなってしまいます。また、食事の量を減らすことで腸内環境に必要である食物繊維や乳酸菌・ビフィズス菌が不足してしまいます。それにより、善玉菌よりも悪玉菌が優位になってしまい、便が硬くなり臭いもキツくなってしまいます。

水分不足による影響

人間の体は60%が水分でできていますので、排便にも大きな役割を果たしています。大腸に到達した便は最初は水分を多く含んだ液体状になっていますが、腸管を通る時に腸壁が水分を吸収して直腸に到達する間に水分はほとんど吸収されてしまい固形物になります。水分は小腸で80%が吸収され、大腸で20%の水分が吸収されていきます。体内の水分が不足することで、便の水分が少なくなり、腸で水分を吸収してしまいますので便の水分がなくなり硬くなっていきます。

 

便秘による口臭の特徴は、息が腐ったような臭いがしたり、卵の臭い、カビの臭い、アンモニア臭などイヤな臭いを発してしまいます。また、口臭のみならず、体臭も同じような臭いが出てしまい、便秘による臭いの影響は計り知れません。人間の体は排便によって不要な老廃物を体外へと排出させていきますが、便秘によって体内に溜まり、便から悪玉菌によって悪臭が発せられます。この悪臭が血液をめぐり肺や汗から出て、口臭ばかりではなく体臭の原因にもなってしまうのです。

 

便秘による口臭対策は快便にすること

快便による便秘解消便秘によって口臭や体臭が臭ってきますので、臭わないようにするためには便秘を解消しなくてはなりません。便秘による口臭は歯磨きなどの表面からのケアでは改善されず、体内から改善していかなくてはいけません。ホルモンバランスなどは女性の体にとって必要な機能であるため改善することは難しいですが、それ以外について改善していくことで便秘を解消していきます。

腹筋を鍛える

腹筋がないことで腸のぜん動運動が低下し便を送る力が弱くなってしまいます。便秘を解消するには腹筋をつけなくてはいけません。面倒なやり方や大変なやり方ですと長続きしなくなってしまい、いつまでも腹筋をつけることができなくなります。

それでは、自宅で簡単に腹筋をつける運動方法を紹介していきます。

腹筋運動

自宅で横になれるスペースがあれば簡単に行えます。

  1. 仰向けになって膝を立てる。
  2. 手は頭の後ろに組む。
  3. ゆっくりと上半身を起こしておへその見える位置でキープします。
  4. 10秒後、元に戻る。

この動作を1日10回行います。この運動を毎日欠かさずに行います。10回できない場合はできる回数だけ行い、徐々に回数を増やしていきましょう。慣れてきたらキープ時間を10秒から15秒、20秒へと伸ばしていき腹筋をつけていきます。

足上げ運動

足上げによって腹筋をつけていく運動になります。

  1. 仰向けになって足を伸ばす。
  2. 手は頭の後ろに組む。
  3. 足を伸ばしたまま、両足を上げ床から20cmの位置で状態をキープする。
  4. 10秒後もとに戻す。

この運動を1日10回行います。慣れてきたらキープする時間を10秒から15秒、20秒へと伸ばしていき、腹筋をつけていくようにしましょう。

 

これらの運動を組み合わせて行うことで腹筋がついて、便秘を解消できるようになります。毎日行うことで効果が出てきますので、自分でできる範囲で構いませんので、毎日行うようにしましょう。

食事に気遣う

ダイエットをすることで普段食べている量を減らすだけでは、便秘になる可能性が高くなってしまいます。便秘を解消するには腸管のぜん動運動を活発にさせ、便量を増して、保水作用で便を柔らかくすることで快便にすることができます。

便秘に有効的な食材を具体的に見ていきます。

穀物類

  • 麦飯
  • コーンフレーク
  • オートミール

野菜類

  • ほうれん草
  • 小松菜
  • キャベツ
  • もやし
  • ごぼう
  • ニラ
  • 大根
  • にんじん

イモ類

  • こんにゃく
  • しらたき
  • さつまいも
  • 里芋

豆類

  • 納豆
  • 豆腐
  • オカラ
  • きなこ
  • 枝豆
  • 小豆

海藻類

  • 寒天
  • ひじき
  • わかめ
  • もずく

果物類

  • みかん
  • りんご
  • パイナップル
  • ドライフルーツ

きのこ類

  • きくらげ
  • しいたけ
  • えのきだけ

これらの食事を積極的に摂ることで、腸のぜん動運動がよくなり、便秘が解消されていきます。逆にできるだけ摂らない方が良いものは肉類です。肉に含まれるタンパク質は悪玉菌の大好物なので腸内で悪臭がでる原因になってしまいます。肉を食べた後の便って臭いますよね。悪玉菌が増えてしまうと腸内環境が悪化しますので便秘にもなりやすくなってしまいます。

上記で紹介した以外にも、オリーブオイルなどの植物油にはオレイン酸という成分が含まれていて、腸のぜん動運動を手助けする働きがあります。また、マグネシウムを多く含む食材にもぜん動運動を助ける効果があり、マグネシウムが含まれている食材には、ゴマ・さくらえび・青のりなどに多く含まれています。マグネシウムには体内の水分吸収を高めてくれる作用がありますので積極的に摂るようにしましょう。

水分補給をする

体の水分が不足してしまうと、便の水分も不足し腸内での移動がしにくくなり便秘の原因になってしまいます。また、便秘対策のために食事に気をつかっても、野菜やイモに含まれている不溶性食物繊維は水分によって膨らむ性質がありますので、水分が不足していると機能しなくなってしまいます。

水分は1日で1.5リットル以上とらなければならなく、実際にそれだけ摂っている人はごくわずかです。一気に1.5リットルを摂るのではなく、こまめに摂ることで常に体が一定の水分量になりますので、300mlを5回飲むというイメージですと、簡単に実施できるのではないでしょうか。

ミネラルを多く含んだ炭酸水が効果的

水分補給をするのは水道水の水でも問題ありませんが、より腸内に効果的にするにはミネラルを含んだ炭酸水が便秘解消には効果が出ます。炭酸水は炭酸ガスを発生させますので、その発泡の刺激を受けることで腸のぜん動運動が活発化していき排便しやすくなります。

また、ミネラルを多く含んだ硬水にはカルシウムやマグネシウムが含まれています。カルシウムには腸の働きを高める作用があり、マグネシウムには便を柔らかくする作用がありますのでミネラルを含んだ炭酸水が便秘にとってとても効果的な水分補給方法になります。

 

便秘が口臭に影響するまとめ

便秘による口臭便秘になると腸内に便が長い時間たまり、そこで悪玉菌によって悪臭を発生させてしまいます。その悪臭は血液から体にめぐり肺や汗などから排出されていき、口臭の原因になってしまうのです。

便秘は男性に比べて女性の方がなりやすく、原因としては、ホルモンバランスの影響や腹筋の筋力不足、ダイエットによる食生活の乱れ、水分不足などが挙げられます。

これらを解消するには、普段から軽い運動で腹筋をつけて腸のぜん動運動を活発にしていきます。また、食事は食物繊維が多いものを摂るようにして、食生活の乱れを無くしていきます。

食事に気を使っても水分が不足していると効果が薄れてしまいます。水分は1日1.5リットル以上の水を補給するようにしますが、ミネラルを多く含んだ炭酸水が効果的で腸内のぜん動運動を活発にしてくれます。

このように、口臭を予防するには便秘を解消する必要があります。

より効果を出すにはサプリメントによって腸内環境をよくする方法もありますので、便秘を直ぐに解消したい場合はサプリメントを使用するのも効果的です。







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