気になる体の臭いとして最も多いのが口臭です。
口臭はどんな人でも多少なりともある臭いで、それが人によってきつかったり臭わなかったりと違いはありますが、ある程度の臭いはあります。
口臭にも臭いが様々で大きく分類すると4つのパターンに分けられます。
- 生理的口臭
- 食事による口臭
- 歯の病気による口臭
- 体の病気による口臭
大きく分類するとこの4パターンが口臭の原因になるわけです。
それでは具体的にこの4つのパターンがどのような時に起こる口臭であるかを知っておきましょう。
この記事に書かれていること
口臭の原因となる4つのパターン
口臭の発生する原因には、「生理的口臭」「食事による口臭」「歯の病気による口臭」「体の病気による口臭」と主にこの4つのパターンから臭いが発生しているのですが、実際にどのような場面でこの状況になるのかを具体的に見ていきましょう。
生理的口臭
生理的口臭は日常的に起こる口臭で、口の中には細菌や酵素を誰でも持っています。それらが原因となり口臭となって嫌な臭いを出してしまいます。日常的な生活の中で出るものなので仕方ありませんができるなら臭いが出ないに超したことはありません。
日常的に出る状況としては、喋りすぎて口の中が乾燥することによって臭いが出やすくなったり、朝起きた時に口の中から嫌な臭いをした経験のある方も多く居るかと思います。それが生理的口臭と呼ばれるもので、日常で臭いが出やすい行動を起こすことで嫌な臭いが発生してしまいます。
食事による口臭
食事による口臭は、肉やにんにく、卵など臭いのキツイ物を食べてそれが口臭と混ざりあうことでよりキツイ臭いになってしまいます。口臭がそれほどない人はこのような臭いのキツイ食べ物を食べてもそれ程臭うことはありませんが、元々臭いがキツイ方は相乗効果でよりキツイ臭いが出てしまいます。
更に、食べ物だけに限らず、お酒やタバコを吸う人は、よりキツイ臭いになり、周りの人が嫌な思いをしてしまう位臭いがキツくなるのです。
歯の病気による口臭
口の中の病気にも色々とありますが、口臭に最も影響する病気といえば、虫歯と歯周病になります。虫歯や歯周病の人は会話をしていても相手が虫歯があるとか歯周病だなと感じられるくらいイヤな臭いを出しています。この臭いの原因となるのは虫歯菌や歯周病菌であり臭いは玉ねぎが腐ったような独特な臭いがしてきます。
そして、歯や歯茎以外にも口臭を出す原因としては舌から出る臭いもキツくなります。舌の表面が白くなっている人は要注意で、そこに食事での食べかすや古い細胞などが溜まって細菌が繁殖しているのです。そこから出る腐敗臭は歯よりも臭う場合があります。
体の病気による口臭
体の病気によっても口臭がキツくなります。口臭というよりは、胃や肺からの臭いが口を通して出てくる時にキツイ臭いになる場合があります。
これは腸内環境が乱れた場合に多く見られ、腸内にある悪玉菌が増えることでアンモニアやアミン、硫化水素などの悪臭となる成分を腸で吸収して、血液をめぐり肺からガスとなって出ることでイヤな臭いとなって口から出てきます。
生理的口臭の原因
寝ている時はどんな大勢で寝ているのか、どんな口を空けて寝ているのかは自分では分かりません。寝起きで口が臭うということは誰でも経験したことがあると思います。朝起きると口の中がネバネバしているとか、妙に乾燥しているということは良くあります。
では何故、寝ている時に口の中がネバネバになったり、乾燥して口臭が臭うようになるのでしょうか。その理由についてはこのようになっています。
口内細菌が増殖しやすい
口内細菌は食事の後3時間が経過すると増殖していき、食後8時間後には最もピークを迎えます。歯磨きをしないで寝たり、キレイに歯磨きができていなかった場合は、食べ残しが口に残っていますので、それを細菌が腐敗させ口臭の原因になるガスを発生させます。
唾液量が減少している
唾液に含まれる抗菌物質が口内細菌を殺菌して増殖が抑えられているのですが、寝ている時は唾液の分泌量が減りそれにより抗菌物質による殺菌効果が薄れてしまいます。そのため口内細菌が繁殖すやすく口臭が発生しやすい環境になってしまいます。
また、唾液には洗浄効果もあり口内細菌を洗い流してくれる役割もあります。睡眠時は唾液が減少しているため細菌を流すこともできません。そして寝起きで口がネバネバしているのは新しい唾液が分泌されずに細菌が繁殖している状況からネバネバしたような感覚になります。
生理的口臭の対策
寝起きに口が臭うのは仕方のない部分はありますが、隣に彼や彼女が一緒に寝ているのであればちょっと恥ずかしい思いをしますので、しっかりと対策をしておきましょう。完全に抑えることはできませんが、軽減させることは誰にでもできます。
寝る前はしっかりと歯磨き
基本的なことではありますが、寝る前には歯磨きをしっかりと行い口の中に食べかすなどが残らないようにしましょう。歯の隙間や奥歯など朝時間が無くて磨けない所でも入念に磨いておくことで朝の口臭が大幅に軽減されます。
参照口臭予防は歯磨きから歯垢を取り除きしっかりとしたケアが必要
舌もキレイにしておく
舌には舌苔(ぜったい)と呼ばれる表面の汚れがあります。舌が白い人が舌苔が多い傾向にありますのでキレイに取り除きましょう。舌苔は細菌を繁殖しやすく口臭の原因になってしまいます。舌ブラシなど専用のブラシがありますので歯磨き後は舌磨きも行いましょう。
水分を多めに補給しておく
寝る前は水分を多めにとって唾液が出やすいようにしましょう。但し、アルコール摂取は口臭の原因になります。アルコールだから殺菌してくれるなんて言う人もいますが逆効果なので寝る前にアルコール摂取は控えてください。
食事による口臭の原因
食事で口臭が臭くなる原因については、タンパク質と砂糖が口臭の原因になります。肉類や魚などはタンパク質を多く含んでいます。その他、チーズやケーキなどの乳製品を食べると口の中でタンパク質が分解され悪臭物質を発生させ口臭がきつくなるのです。
また、砂糖も口の中で分解されますが、砂糖は口の中を酸性化させそれにより細菌が活発になり口臭ガスを発生させる原因になります。これにより食後に口の中や舌に残ったタンパク質と砂糖が口臭の原因になりますので食後は何かを飲んでタンパク質と砂糖を流し込むようにし、口の中に残らないようにしましょう。
ただし、同じ物を食べても口臭が臭う人と臭わない人がいます。これは唾液の分泌量の差で個々人により異なってきます。唾液の分泌量が多い人は普段から口の中の食べかすを唾液で流しているため口臭が出ない体質ですが、ドライマウスの方は唾液の分泌量が少ないため口臭がキツイ傾向があります。
口臭の原因になる食べ物
タンパク質と砂糖以外にも口臭に大きく影響を与える食べ物があります。これからお客さんと落ち合わせとかデート前なんかの時には避けたい食べ物を上げてみます。
にんにく
にんにくにはアリシンという成分が含まれています。アリシンは酸素に触れて酸化するとイヤな臭いが出る物質で、アリシンを体内に摂取すると臭いを発し血中から体内を巡りながら皮膚や汗などから臭いが出たり口の中から臭ってきたりします。胃の中からも口を通じて臭ってくるくらい強烈な臭いを発します。
にんにく以外にもニラやネギなどもアリシンが含まれていてにんにく同様に臭いがキツイので注意しましょう。
ブロッコリーやキャベツ
ブロッコリーやキャベツなど栄養を取るという点では良いのですが、これらに含まれるインドールという物質は抗癌作用があるのですが、逆に臭いの原因になることが分かっています。ブロッコリー、キャベツ、小松菜のアブラナ科にはインドールを多く含み、大量に摂取すると食事後の口臭がキツくなりますので注意が必要な食べ物です。
コーヒー
コーヒーには利尿作用があるので、体内の水分が失われ唾液の量も減り、乾燥した口の中は悪玉菌が活性化し口臭をキツくしてしまう原因になります。更に、コーヒー豆の粒子が舌に付着しやすくそこから口臭の元になってしまいますので注意が必要な飲み物です。
飲酒
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという臭いの物質になります。アルデヒドは酵素によって分解され酢酸になります。飲んだ後に汗をかいたらアルコールのような臭いがしたことありませんか?これはアルコール、アセトアルデヒド、酢酸が分解されずに混ざりあった臭いが体内に残っていることで発生します。そしてアルコールも利尿作用がありますので唾液が少なくなり口の中が乾燥しやすくなってしまいます。
口臭予防ができる食べ物
口臭の原因になる食べ物を紹介しましたが、逆に口臭の予防になる食べ物はどのようなものがあるのでしょう。口臭が気になっているのであれば食べ物から気をつけることが口臭予防の第一歩です。
サラダなどの生野菜
サラダなどの生野菜には酵素が含まれ、この酵素が口臭改善になります。生野菜に含まれる食物繊維や酵素を摂取することで腸内環境が改善され体内のイヤな臭いを改善してくれます。特にセロリやにんじん、パセリは食物繊維が多いとされますので積極的に食べるようにしましょう。
果物類
果物は口臭を抑えてくれる食べ物として知られています。果物も種類が豊富にありますが、レモンはクエン酸が多く含まれ唾液の分泌効果があり唾液によって細菌の繁殖を抑えてくれます。次に柿ですが、柿にはタンニンと呼ばれるポリフェノール成分が含まれているとして知られています。このタンニンは殺菌効果と消臭効果があります。
それから、キウイやパパイヤ、パイナップルなどは、舌に付着する舌苔除去の効果があるとして知られています。これらのフルーツにはタンパク質を除去する酵素を多く含みそれによって舌苔除去が行われます。
最後にオレンジですが、オレンジにも酵素がたっぷりと含まれいて消化をしやすくしてくれます。柑橘系の果物は消化を助けてくれる酵素を多く含み、胃からの悪臭を抑制し口臭予防になります。
梅干し・昆布
梅干しや昆布にはクエン酸が含まれています。クエン酸には殺菌や消臭作用がありますので口臭を抑えてくれます。また、酸っぱい梅干しや塩っぱい昆布を良く噛んで食べることで唾液の分泌が良くなり口臭予防として効果があります。
さつまいも・山芋
さるまいもや山芋にはポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールにはイソフラボン・フラボノイド・カテキンなど口の中の細菌の増殖を抑えてくれる効果があります。更に抗酸化作用もありますので、虫歯の予防としても効果があります。
ハーブ
ハーブには消化促進効果、殺菌作用、抗菌作用の成分が含まれていて、ローズマリーに含まれているカルノシン酸には細菌抑制作用があます。他にはクローブというハーブは口臭予防ができるハーブですが、肝臓腎臓が弱い方や前立腺がん、アル中の方は使用してはいけないハーブですので注意が必要です。
ガム・せんべい
ガムやせんべいは良く噛みますので唾液の分泌が良くなります。口臭の原因は口の中が乾くことで臭いが出てきますのでガムやせんべい、スルメなど良く噛んで食べることで唾液の分泌を促し口臭予防効果が出ます。
緑茶
緑茶にはカテキンやフラボノイドが含まれています。カテキンやフラボノイドには殺菌作用や抗菌作用があり口臭を抑える作用があります。食後に飲むことで口の中の食べかすを流し込む役割と口の中に残った食べかすによって繁殖する細菌を抑えてくれます。
歯の病気による口臭の原因
口の中や歯が病気になってしまうと口臭の原因になってしまいます。口の中の病気は歯医者や口腔外科などで治療するのが最も手早く早く治ります。虫歯が出来たり、歯茎が痛いなど口の中に異常が出た場合は直ぐに病院へかけつけましょう。
虫歯による口臭
口臭の原因として最も多いのが虫歯による口臭です。虫歯になると歯髄が腐り臭いを発してきます。そして菌が歯根の歯肉に感染してしまいますと膿の袋が出来てきます。この袋から濃がでることでイヤな臭いを発して口臭の原因になります。
歯周病からの口臭
歯周病も口臭の原因としては多い原因となります。歯周病は歯肉炎と歯周炎のことを指していて、歯周ポケットが浅いものから歯を支えている歯根膜に炎症を起こし骨まで吸収される重度の歯周病まで歯周病の範囲は広くあります。歯肉に炎症が起こると濃が出て歯周ポケットに溜まります。これが悪臭を放ち口臭の原因になってしまいます。
舌苔による口臭
舌の表面にはヒダヒダ状の乳頭や突起(みらい)があります。ここに細菌が溜まってしまうと悪臭を放ちます。舌の表面が白い場合は、細長い糸状乳頭が角化して白く見えます。唾液の分泌が少ない人や口の中が乾燥しやすい人は白くなりやすくなります。舌磨きをすると白いのが落ちますが磨きすぎると傷がつき角化が進みます。そして傷ついた細胞は細菌のエサとなり、舌が苔状になって悪臭を放ちます。
膿栓による口臭原因
膿栓は喉の奥横にあるブツブツした部分です。膿栓は臭い玉とか臭い玉とも言われていて、そのままだと然程臭いがしませんが、潰して嗅ぐと悪臭を放ちます。しかし、ここから出る臭いはそれほど多くありませんので口臭の原因としてはそれほど影響はありません。
歯の病気による口臭の対策
歯の病気は冒頭でも説明しましたが、病院に行くのが最も手っ取り早い治し方です。普段から正しく舌磨きをしたり、しっかり歯磨きをして予防することは大切ですが、口臭が気になったら迷わず病院にいくようにしましょう。
虫歯や歯茎が歯科、それ以外は口腔外科で診察してもらいましょう。
体の病気による口臭の原因
体が病気になった時に口臭が出る場合があります。特に胃や腸の調子が悪くなると口臭が出やすくります。胃の場合は、胃炎、胃がん、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎が主な原因になり、腸の場合は腸内環境が乱れることで、善玉菌と悪玉菌とのバランスが悪くなり、悪玉菌が発生する時に腐敗したガスが腸の中に充満してしまいます。このガスが血液を循環して肺に到達し、肺から呼吸することによって口の外へと放出されていく訳です。
胃炎
胃炎の原因として考えられるのは、ストレスによる自立神経の乱れからなり、ストレスを受け続けると胃をコントロールしている自律神経が乱れて胃酸が過剰に分泌されてしまいます。胃酸が多く分泌されることで胃の粘膜を傷つけ胃が炎症をおこしてしまいます。
それ以外にも食べ過ぎや飲み過ぎなども原因のひとつで暴飲暴食をしたり刺激の強い唐辛子などを食べたりすると急性の胃炎を起こす場合があります。
他にもピロリ菌が原因で胃の粘膜を傷つけてしまう場合があります。ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の強い酸の中でもいつづける細菌で、ピロリ菌は胃酸から身を守るためにアンモニアを出し続けるのです。ピロリ菌のアンモニアは胃の粘膜を繰り返し傷つけます。
このように胃炎になることで食べ物が消化されにくくなり胃の中で消化されないまま胃に停滞してしまいます。それにより胃で発酵が行われることで発酵臭が出てしまいます。それが口から出てきて口臭の原因になります。
胃がん
胃がんになる原因は、多量の塩分・ピロリ菌・喫煙・多量の飲酒が原因で発生する場合が多くあります。胃がんになることでがん細胞が増殖や壊死によってがん特有の悪臭を放ち、それが肺まで周り口臭として出てきます。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍になると消化不良が起こり、胃炎同様に食べた物が胃に溜まり発酵します。この時に悪臭を放ち、血液で循環されて全身に回ります。そして、肺までまわりそこから口へと臭いが出て口臭の原因になります。この臭いは腐った卵のような臭いがしますので、周りの人にも不快感を与えてしまいます。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは胃液が食堂に逆流する病気で、胃液によって食堂の粘膜が炎症してしまいます。胃液は酸っぱい臭いを放っていますので、それが食堂までくることで口から酸っぱい臭いが出て口臭の原因になってしまいます。更に、喉の近くまで上がってきて口から胃酸の臭いが出てしまいます。
体の病気による口臭の対策
体の病気にならないためには健康的な体を維持していかなければなりません。どのような事に注意していけば予防できるのかを紹介してみたいと思います。
胃炎の予防
胃炎の原因はストレスからくるものが多く、それ以外には暴飲暴食や喫煙なども原因になります。暴飲暴食や喫煙などは自分でコントロールできますが、ストレスについては周りからくるものなので自分でコントロールするのはなかなか難しいところがあります。
趣味など集中して楽しめる事を見つけてストレスが溜まっても解消できる環境を作りましょう。
胃がんの予防
胃がんの原因は食生活や喫煙からなる確率が非常に多く、食生活の改善が必要になってきます。食生活で注意しなければならないことは、野菜不足や塩分の過剰摂取にならないように改善していきます。
胃がんは自分で見つけることはなかなか難しいので、会社の健康診断などでも良いですが、できれば定期検査で胃カメラで診てもらった方が正確で早期発見ができます。
十二指腸潰瘍の予防
十二指腸潰瘍で気をつけなければならないことは、先ず食生活です。カフェインや香辛料の過剰摂取には注意が必要です。できるだけ控えるようにしましょう。そして最も気をつけなければならないことはストレスです。ストレスを感じることで消化器官の血流悪化により十二指腸の粘膜に傷がついてしまいます。
ストレスを溜めても発散できるように趣味など自分が没頭できることを探しましょう。
口臭の原因と対策のまとめ
口臭が発生する4つのパターンとその原因と対策について紹介しました。
口臭は自分ではなかなか気が付き難く周りの人の反応がちょっとおかしいと思ったらあなたの口臭が原因かもしれません。ちょっと距離を離してしゃべるとか相手が口に手を当てて喋ってきたりしてくることはありませんか?
そんな場合はあなたの口臭は要注意です。
しっかりと食生活の見直しやストレスをためないように工夫が必要です。
ただ、今回紹介しましたがどの項目にも当てはまらないという方も居るかもしれません。そんなあなたは元々体質的に口臭が臭ってしまうという人も居ます。
そういう人はサプリなどで対策を取るしかありません。サプリを継続的に摂取していくうちに徐々に薄れていくでしょう。どんな人でも口臭は必ずあります。それがきついか余り臭わないかの差ですので、少しでも臭わないようにすることで周りの人も距離を離れずに話ししてくれるようになります。
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