デリケートゾーンの臭いには、おりものなどの内側からのにおいと、陰毛などのスソガのにおいとがあります。スソガなどの表面的な物は臭いを抑えるデオドラント剤を塗ることで治まりますが、おりものなどの内面的なにおいはデオドラント剤を使用するわけにはいきません。また、デリケートな部位なので他の人にも相談しにくく一人で悩んでしまいがちになります。
においを無くそうとボディーソープで膣内まで洗ってしまうと良い働きを促す善玉菌までも洗い落としてしまい、膣内の洗浄作用が衰えてよけいに臭いがする原因になってしまいます。膣内はph3.8から4.5あたりの弱酸性で維持され体の洗浄作用により洗浄されますので、石鹸やボディーソープなどでは洗わないようにしましょう。
この記事に書かれていること
膣内洗浄にはインクリア
インクリアは専門医薬品で膣内の洗浄作用をサポートして、においやおりものを軽減させる目的で作られた管理医療機器に該当する膣洗浄器になります。
使用方法はタンポンのようにシンプルなので誰でも簡単に取り扱うことのできるケア用品になっています。
インクリアの使用方法
インクリアは正しく使用しないと過剰な使いすぎや効果が出ないなんてことにも成りかねませんので、使い方として良い方法を紹介していきます。
使用頻度
インクリアに決まった使用頻度や使用量はありません。においがするからといって過剰に使用してしまってももったいないですし、かといって少なすぎて全く効かないなんてことになってしまうかもしれません。
頻度を決めて使用しないと、効果もわかりにくいので1日1本使用して、毎日欠かさずに使用するようにしましょう。生理中は血液と一緒に出てきてしまう可能性がありますので、生理後やにおいが気になる時に使用します。
使い方
インクリアを使用する前は手指を石鹸でキレイに洗浄してから使用するようにしましょう。
- インクリア1本取り出し、袋内から出す
- キャップを指で折り抜き取る
- 体は仰向けに寝るか立った状態のリラックスできる体勢をとる
- インクリアの容器を先端5cmから8cmほど膣内に挿入する
- ピストンを押してジェルを注入させる
- ジェルが出終わったら容器をゆっくりと引き抜く
インクリアの挿入手順はこれだけなのでとても簡単です。トイレなんかでも簡単に注入できますので外出先でも容易に注入することができます。
注入後
インクリア注入後は、ジェルをそのまま膣内に滞留させておきます。ですので洗い流す必要もありません。膣内にできるだけ長くとどめておく事で洗浄作用をサポートし膣内環境を整えてえます。
膣内に長いあいだとどめておく方法としては、寝る直前に注入すると、寝ている時は体が横向きになりますので垂れ落ちにくくなり効果が出やすくなります。出かける前よりは、寝る前に注入するのが効果が期待できます。
使用上の注意事項
インクリアを使用するうえでの注意事項について見ていきます。
逆流して出てくる場合がある
インクリアの使用上の注意は、ジェル状なので漏れてくる場合があるところです。おりものシートなどを使用して漏れてきた場合でも下着につかないようにしておきましょう。また、生理中などは血液と一緒に出てくる場合があります。生理中に使用しても問題ありませんが、流れ出てくる場合があります。
子作り前に使用しても大丈夫
インクリアを使用するタイミングですが、寝る前に注入するのが良いのですが、寝る前なのでそのまま子作りなんてことにもなるかもしれません。そんな場合でも全く問題ありません。しかし、避妊フィルムや殺精子剤を使用してからインクリアを使用すると避妊効果がなくなりますので、避妊する場合はゴムなどで避妊するようにしましょう。
また、子作りしている最中に出てくる場合がありますので、その場合は効果が薄れてしまいます。できるだけ行為を行わない寝る前に使用することをおすすめします。
妊娠中に使用しても大丈夫?
インクリアは妊娠中に使用しても問題ないと記載があるように使用が可能ですが、心配の方はかかりつけの医師に相談してみましょう。
インクリアに含まれている成分
インクリアは膣内環境を整えるための成分が配合されていますので、とても安全で口に入れても大丈夫なくらい安全です。デリケートゾーンの保湿や環境を整える乳酸などのうるおい成分が含まれています。
インクリアの成分
- グリセリン
- ヒドロキシエチルセルロース
- 乳酸
- パラオキシ安息香酸メチル
- ヒアルロン酸ナトリウム
- 精製水
- クエン酸ナトリウム
- エデト酸二ナトリウム
このような成分が含まれています。
グリセリン
グリセリンとは別名グリセロールとも呼ばれているアルコールの一種です。食品や化粧品、医薬品などにも使用され、水に溶けやすく水に馴染みやすい性質を持っており吸湿性も持ち合わせています。
ヒドロキシエチルセルロース
ヒドロキシエチルセルロースは、植物から抽出した天然植物繊維(セルロース)から作られています。この成分は主に液体に粘度をつけるために使用され、インクリアではジェルにするために使用されています。また、被膜形成効果に優れていて皮膚の表面の保護膜を作る働きもあります。
乳酸
乳酸は栄養素などをエネルギーに分解する過程で作られる有機化合物です。食品から摂取した糖質が筋肉の細胞内でエネルギー分解される過程において生まれた弱酸性の物質で、インクリアでは膣内のphを調整するための成分です。
パラオキシ安息香酸メチル
パラオキシ安息香酸メチルはメチルパラベンとも呼ばれ、防腐剤として化粧品などで多く使用されています。有効成分の効果を持続させ劣化を防ぐために配合されています。
ヒアルロン酸ナトリウム
ヒアルロン酸ナトリウムはジェル状で体内で水分を保持する物質のひとつです。水に溶けやすく高い保湿力を持っていて油分とは異なったしっとりとした質感を引き出すことができます。しっとり感となめらか感を出す成分になります。
精製水
精製水は水の不純物を取り除いた水で、普通の水よりも浸透力があり肌荒れになる心配もありません。水道水のように塩素による殺菌がされていませんので、開封後は空気中の雑菌にふれると菌が繁殖しやすくなります。インクリアではジェルの粘度調整するために使用されています。
クエン酸ナトリウム
クエン酸ナトリウムはアルカリ性で、肌の古い角質を溶かす作用があり、肌を柔らかくツルツルにするため、パック剤などに使用されている成分です。クエン酸ナトリウムは保湿作用がありしっとりと潤いを与えてくれます。また、収れん作用もあります。
エデト酸二ナトリウム
エデト酸二ナトリウムは、菌が増えるために必要な二価のイオンをキレート剤が奪うことによって菌の増殖を抑制する抗菌性のある成分になります。
インクリアにはこのような成分が配合され、膣内環境を整えてにおいを出さないようにしています。このような成分なので副作用の心配もなく安心して使用できます。
インクリアの効果
インクリアの効果は、その人の体質やにおいの症状などによっても異なってきますが、先ずは3日間連続で使用します。3日連続で使用することで膣内環境が整いにおいが出なくなります。3日間連続で使用してもにおいがなくならない場合は4日、5日と日数を延ばしてください。
においが出なくなったら、使用頻度を延ばしていきます。3日で臭いがなくなった場合は、その後、4日毎に延ばしていきます。それでにおいが出ない場合は、1週間に1回と頻度をどんどん延ばしていきます。このように自分に合った使用頻度を確認していきます。
そして、インクリアは膣内の菌のバランスを整えてくれますのでカンジタや細菌性腟炎などの予防にも効果が期待できます。
使用頻度を確認しながら臭いを確認してみましょう。酸っぱいようなにおいは乳酸が含まれていますのでどうしても出てきてしまいます。それ以外に生臭かったり、刺激臭が発生している場合は性病の可能性がありますので病院で診察してもらいましょう。
こんな効果はありません
インクリアは膣内の菌のバランスを整えてくれる効果は期待できますが、性病を治すものではありません。また、性病の感染を抑える効果はありませんので使用目的を間違えないようにしてください。
デリケートゾーンの臭いのまとめ
デリケートゾーンのにおいで、おりものなどの内面からのにおいの場合は膣内のケアをしていかないとにおいがなくなりません。
膣内環境を整えるケア用品としてリンクケアが効果的でにおいを抑える効果があります。インクリアは、膣内のph調整を行いカンジタなどの予防にもなります。使用方法も簡単で、成分も安心できる成分でできていますので、簡単にケアすることができるようになります。
デリケートな部位なので相談もしにくいと思います。デリケートゾーンのにおいが気になる場合はインクリアでケアしてみてはいかがでしょうか。